1.ますぶち園のご案内
ますぶち園の一貫システム
一貫システムとは、ますぶち園と関連グループでお茶の栽培・加工・販売までを一貫して行っていることをいいます
茶畑から最終ユーザーさまのお手元に届くまで”ていねいに育て、ていねいに摘んで、ていねいに揉んで、ていねいに仕上げ、ていねいに包んで、ていねいにお届け”しています!
グループの紹介
■農事組合法人鱒渕茶園・・・鱒渕茶園の管理を行いお茶栽培をしています
お茶の栽培はますぶち園創業の原点である鱒渕茶園で行っています。
有機質の堆肥をつくって茶畑に施すほか、茶畑周りに自生するススキやワラビなどの下草を刈り取って茶畑に敷き込むことで土壌が活性化しおいしいお茶の源となります。
作業をする上で条件が悪く維持をするには手間のかかる段々畑ですが、日当たりと排水がよいことからいいお茶がとれるため大切に育てています。
■農事組合法人黒川茶生産組合・・・鱒渕茶園や近隣農家の茶畑でとれた生葉を荒茶加工しています
鱒渕茶園でとれた生葉はすぐに荒茶加工工場に運ばれ、荒茶に加工されます。
荒茶とは茶畑でとれた生葉を”蒸し揉み・乾燥させた”商品になる一歩手前の原料のお茶です。
【荒茶加工の工程】
(0)生葉の保管
茶畑で摘採された生葉は荒茶加工工場へ運ばれます。受入計量の後に生葉コンテナに移され、蒸し工程に入るまで加湿した空気を送りながら鮮度を保ち保管します。
(1)蒸し・冷却・・・所要時間:60~120秒
生葉コンテナから取り出された生葉が最初に通る工程が蒸しで、茶葉を緑色の状態に保つため高温の蒸気で生葉に含まれる酸化酵素の働きを止めます。茶葉の形状や香気・水色(すいしょく)などお茶の特徴を左右する大切な工程です。
蒸された茶葉は、きれいな新芽の色合いを保つため大量の風を当てて急速に冷却します。
よく聞く「深むし茶」とは、この蒸し時間が標準蒸し(蒸し時間30~40秒)に比べて2~3倍(60秒~120秒)の長い時間蒸すことから深むしと呼ばれています。
(2)葉打ち・・・所要時間:17~18分
熱風を送りながら茶葉に軽く圧力を加え茶葉の表面についている水分を乾燥させます。次工程の粗揉で茶葉内部の水分が乾燥しやすくします。
(3)粗揉・・・所要時間:35~40分
熱風を送りながら茶葉に圧力を加え茶葉内部の水分を絞りながら乾燥させます。圧力を加えることで茶葉の細胞膜が壊れ、茶葉の成分が溶け出しやすくします。
(4)揉捻・・・所要時間:35~40分
茶葉に強い圧力を加えてしっかりと揉み込むことで茶葉表面と内部の水分を均一にします。揉捻工程では熱を加えません。
(5)中揉・・・所要時間:30~40分
揉捻で揉み込まれた茶葉は丸まった「玉」のような状態になっています。中揉では玉を解きほぐし、表面に絞り出された水分を熱風で乾燥させ、茶葉を転がしながら細長く成形していきます。
(6)精揉・・・所要時間:35~50分
茶葉の形をきれいに伸びた状態に成形する工程です。直火の釜で、茶葉を手で揉むように伸ばし乾燥させます。ここでの乾燥が不十分だと次工程の乾燥中に茶葉が変形してしまうため、適度に水分を乾燥させます。
(7)乾燥・・・所要時間:25~30分
精揉で形を整えられた茶葉は、品質を維持したまま長期間の保存ができる水分量(5%程度)になるまで大量の熱風をあてて乾燥させます。
(8)合組・・・30分
乾燥が終わった荒茶は合組機(ごうぐみき)に入ります。合組機は乾燥機から徐々に出てくる荒茶を、いったん貯蔵し均一に混ぜ合わせてから取り出すことでムラのない荒茶にすることができます。
(9)袋詰め
合組から取り出された荒茶は自動計量され、大きなアルミ袋をセットした段ボール箱に25kgずつ詰められ、窒素ガスを充填して出荷されます。
■株式会社ますぶち園・・・荒茶の仕上げ加工・小分け包装など商品の製造と商品企画・販売をしています
5月の一番茶時期と、7月の二番茶時期に黒川茶生産組合で加工された荒茶はますぶち園で低温貯蔵し、必要な時に取り出して仕上げ加工と小分け包装を行い、お客さまの元へ出荷しています。
【仕上げ加工とは?】
荒茶から茎・粉などを選別し形を整える工程と、茶葉の風味を引き立たせてより商品価値を高める火入れの工程、仕上がったお茶を均一に配合する合組の3工程からなります。
この後お客様のもとへ商品を出荷します!